枯木立
落ち葉に埋もる 山の中
花を探して 分け入りて
風に出会いて うつむきて
見つけた花は 山茶花よ
落ち葉の中の
赤い微笑み
ー茂乃音ー
枯木立
落ち葉に埋もる 山の中
花を探して 分け入りて
風に出会いて うつむきて
見つけた花は 山茶花よ
落ち葉の中の
赤い微笑み
ー茂乃音ー
空浮かぶ
秋の白雲 眺めつつ
木立は染まる きはだ色
やがて白雲 流れゆき
知らぬ合間に 冬の空
雲は何処に
秋は何処に
ー茂乃音ー
岩肌に
落ちる紅葉の 葉の色と
夕陽の色が 混ざり合い
茜に染まる 川面には
冷たき風も 立ち止まり
暫し見初めて
時は茜に
ー茂乃音ー
もみじ葉よ
誰を想いて 染まるのか
春の桜の 襟元か
夏の青葉の 黒髪か
想いを重ね 赤々と
空を染め上げ
秋を彩る
ー茂乃音ー
春風と
夏の嵐を 乗り越えて
辿り着きたる 丘の上
柵の向こうに 見えるのは
高く広がる 秋の空
冬来る前に
雲を掴まん
ー茂乃音ー