落ち葉山
秋の涼しき 風音に
うつらうつらと 眠る頃
瞼にかかる 木漏れ日に
うつろうつろと 目覚めれば
染まる夕陽に
肌は冷たき
ー茂乃音ー
落ち葉山
秋の涼しき 風音に
うつらうつらと 眠る頃
瞼にかかる 木漏れ日に
うつろうつろと 目覚めれば
染まる夕陽に
肌は冷たき
ー茂乃音ー
秋空を
淡く染めるは 白雲の
冷めた吐息か 溜め息か
吐息に木々は 肩すぼめ
溜め息受けて 襟立てて
淡き秋空
風は冷たく
ー茂乃音ー
すすきの穂
風にたなびく 襟足を
ゆらりゆらりと しならせて
傍抜ける 秋風を
手招き誘い 抱きしめて
秋の日差しを 共に眺めて
ー茂乃音ー
雲割れて
青く開けた 空の道
羽ばたく羽根は 茜色
空をひらりと 翔け抜ける
秋の枯葉に 手を伸ばし
想いよ届け
道の彼方に
ー茂乃音ー
さざ波の
運ぶ便りは 秋の日の
風の香りと 日の光
さらさら揺れる 波間には
秋の言葉が 綴られて
ひと波ごとに
耳を澄まして
ー茂乃音ー