和歌と写真とひとりごと

和歌と写真で遊んでいます

写真

花つぼみ 起こさぬように 共に眠りて

蓮の花が咲き乱れる池の上 赤く膨らんだつぼみが一輪だけ揺れていました 花つぼみ 赤く染まりて ふくらみて 花をひらけし その時に 旅に疲れた オニヤンマ つぼみの上で ひと眠り 起こさぬように 花も眠りて 夏の涼風を浴びながら一緒にウトウト揺れています…

雨あがり 桔梗の花と 縁側の風

桔梗の花よ、紫色の可憐な花よ 雨があがったら私の話を聞いておくれ 雨あがり 紫の花 緑の葉 縁側の風 涼やかに 素足で庭に 降り立ちて 花に近寄り 語らうも 花は語らず されど微笑む 雨と縁側、桔梗と私、長い梅雨は開けてゆく MONONE 2019.07.26

蓮の葉に 雨粒踊り 空を眺めて

蓮の葉に落ちる小さな雨粒たちが コロコロと踊り転がり、ひとつに集まります 雨雫 落ちて一人は 寂しくて 指を触れ合い 手を繋ぎ 腕を絡めて 求め合い 一つになりて 蓮の上 たゆたいながら 空を眺めて 蓮の葉揺れて、雨粒揺れて、雨ふりやまず MONONE 2019.0…

カキツバタ 紫色の 恋の結び目

水面の風に揺れるカキツバタの花びらが 君の浴衣の帯の結び目のようにひらひらと揺れています カキツバタ 水面の風を 受けながら 揺れる花びら 紫の 浴衣の帯の 結び目に 似ているように 見えるのは 君を想えば 君を慕えば カキツバタの花が枯れる頃、夏の思…

雨雫 花びら数え 想い巡りて

紫陽花の花びらは雨の雫 花びら数えて思い出すは、雨に別れし彼の人よ 紫に 染まりし雨の 花びらを 数えるたびに 思い出す 雨に別れし 彼の人よ ひとひらみひら 八重の花 ぐるり巡りて 元のひとひら 数えて回りていつまでも、ぐるぐるまわる涙の雫 MONONE 20…

花姿 淡き想いは 雨に流れて

小雨降る森の中に咲く紫陽花に 凛とした君の後ろ姿を重ねていました 小雨降る 朝の気配に 咲き誇る 後ろ姿の 花姿 着物姿の 君恋し 襟足に咲く 恋の花 淡き水色 雨に流れる 花は咲き、咲かぬ想いは雨に流して MONONE 2019.07.17

紫陽花の 小さな花と 森の囁き

咲いたばかりの紫陽花の花 森の静寂は優しく花の子をあやします 水色の 開いたばかり 紫陽花の 生まれたばかり 花びらは 森の囁き 歌声に おとぎ話に 夢うつつ 優しい風に うつらうつらと 森の囁きが風に乗り花の子を揺らします MONONE 2019.07.15

にわか雨 紫陽花小道 手と手繋いで

雨上がりの紫陽花小道 繋いだ手と手に雨の雫が落ちてきました 雨上がり 紫陽花小道 手を繋ぎ 歩く二人に 雨しずく ぽとりと落ちて にわか雨 宿りを探し 走り出す 繋いだ手と手 二人離さず 雨宿りを探して紫陽花小道を走ります MONONE 2019.07.13

涼やかな 風が咲かせる 和歌の花歌

皐月の風がとても心地よくて 揺れる青葉は枝先に花を咲かせました 涼やかな 皐月の風に ひらひらと 青葉は揺れて 心地よく 言葉の花を 枝先に 咲かせて歌う 和歌の歌 風が吹いたら 耳を澄まして 花は風と一緒に和歌を歌いはじめました MONONE 2019.07.10

移りゆく 季節はかくも 美しきかな

川縁の大きな幹の大木は 同じ景色を静かにずっと見つめています 川縁に 立ちて眺めて 幾年の 時を重ねる 木の幹は 来る日来る日も 変わらない 同じ景色を 眺めるも 移ろう季節 かくも楽しき 景色に寄り添い季節を見つめているのかしら MONONE 2019.07.09

薄紅の 花びらやがて 赤く染まりて

ツツジの花の外側は 薄紅色にほんのりふわりと染まります 並び咲く ツツジの花の 花びらは 外はほんのり 薄紅の 恥じらい色に 染まりても 花のがくには 赤々と 燃える紅色 内に宿して うちへゆくたびに赤く赤く染まります MONONE 2019.06.30

五月晴れ 流れる雲に 青葉手を振り

五月の空に流れる雲 芽生えはじめた青葉たちが風にそよぎます 五月晴れ 流れる雲を 追いかけて 枝を伸ばして 青葉咲く 雲に届かぬ 手のひらを 五月の風が ひらひらと 手を振るように 青葉揺らして 去りゆく雲に青葉が手を振る初夏の朝 MONONE 2019.06.30

曇り空 ツツジの花は 君より白く

五月の曇りの空の下 白いツツジの花が空よりも映える朝 曇り空 白いツツジの 花が咲く 空より白い その花に 君の手のひら 思い出し 触れてはみても 冷たくて 涙を隠す 雨を呼びけり 思い出も涙も洗い流して欲しいから MONONE 2019.06.18

春空を 歌う桜の 春の詠み歌

眩しい春の晴天の空の下で 桜の花の詠み歌が聞こえてきます 桜咲く 花の命の 歌詠みは 芽吹く桜の つぼみ歌 咲いて踊るは みだれ歌 散るは悲しき なみだ歌 短かき春を 思ひ歌いて さくら色の歌声が春の空を彩ります MONONE 2019.05.02

繰り返し 咲いて散りゆく しだれ涙よ

とある寺院の枝垂れ桜の老木 ここで幾度の春を迎えたのでしょう 繰り返す 人の命の 営みを 咲いて散りゆく 桜木は 見守りながら 花咲かす 流す涙は 花びらか しだれ涙か 八重の涙か 迎えた春の数だけ散りゆく春があるのでしょうか MONONE 2019.05.02

幾重にも 重なり纏う 春の羽衣

桜の花びらは幾重にも重なって 春の羽衣を纏っているかのようです 桜木の 花は開いて 幾重にも 春の衣を 纏いては 散りゆく前の 艶姿 花咲く春の 装いを 誰に見せるか 春は短かき やがて羽衣は風に散り青葉の衣を纏います MONONE 2019.05.02

冬衣 纏いて散るは 秋の名残り葉

空の色は冬の色彩を纏います 冬という名の厚い衣を纏います 薄曇り 寒さの衣 冬衣 纏いて空は 冬支度 赤い紅葉は 秋衣 重ね着できず 寒々と 震えて落とす 秋の名残葉 薄着の紅葉は寒々と葉を落とします MONONE 2019.01.14

黄昏の 夕陽に染まる 秋の残り葉

煤け始めたもみじ葉が 夕陽を浴びて茜色に染まります 残された 秋のもみじ葉 黄昏の 夕陽を浴びて 茜色 足もと埋める 落ち葉山 風吹くたびに 消えてゆき 残るもみじ葉 冬はこれから 散るも悲しき残るも寂しき MONONE 2019.01.11

光る波 冬の気配に 溶けて静かに

北からの風にそよぐ水面のリズム 夕ぐれの光が水面の上で踊ります 水面から ゆらりと光る 波の音 静かな音に 聞き耳を 立てて佇む 秋の葉よ 茜の色と 光る波 冬の気配に 共に溶け込み 冬の気配が静かに静かに溶け込みます MONONE 2019.01.09

枯木立 花を探して 出会う山茶花

紅葉が終わる頃の山は 日ごとに色彩が少なくなります 枯木立 落ち葉に埋もる 山の中 花を探して 分け入りて 風に出会いて うつむきて 見つけた花は 山茶花よ 落ち葉の中の 赤い微笑み 山茶花の赤色が枯山を彩ります MONONE 2019.01.04

白雲が 流れる頃に 木の葉散りゆく

イチョウの木は背が高いから 空と一緒に紅葉を眺めます 空浮かぶ 秋の白雲 眺めつつ 木立は染まる きはだ色 やがて白雲 流れゆき 知らぬ合間に 冬の空 雲は何処に 秋は何処に 枯れ落ちる頃には冬の空へと MONONE 2019.01.02

茜さし 岩肌染める 秋の川辺よ

冷たそうな川辺の岩肌を もみじと夕陽が茜色に染め上げます 岩肌に 落ちる紅葉の 葉の色と 夕陽の色が 混ざり合い 茜に染まる 川面には 冷たき風も 立ち止まり 暫し見初めて 時は茜に 風が止みすべてが茜色に染まります MONONE 2018.12.29

もみじ葉は 空を染め上げ おもかげ恋し

もみじ、もみじよ、もみじ葉よ 誰を想いて染まるのかしら もみじ葉よ 誰を想いて 染まるのか 春の桜の 襟元か 夏の青葉の 黒髪か 想いを重ね 赤々と 空を染め上げ 秋を彩る 過ぎゆく季節のおもかげ恋し MONONE 2018.12.27

丘の上 冬来る前に 雲を掴まん

春と夏は遠く彼方に過ぎ去りて 秋は短く、冬の気配を感じます 春風と 夏の嵐を 乗り越えて 辿り着きたる 丘の上 柵の向こうに 見えるのは 高く広がる 秋の空 冬来る前に 雲を掴まん 冬が来る前に秋の想いに手を伸ばして MONONE 2018.11.17

一枚の 木の葉が光る 秋の栞よ

萎れた木の葉が光を浴びています その輝く姿はとても美しく見えました 一枚の 木の葉が光る 森の中 光に透けて 見えるのは 夏と秋との 境目か 秋と冬との 境目か 隙間に挟む 秋の栞よ 季節の隙間に木の葉の栞をそっと挟んで MONONE 2018.11.10

夕暮れの 灯りが照らす 秋の背中よ

水面に映る柔らかな日の光 光はやがて灯りに変わりました 沈みゆく 夕暮れ時の 水面には 夕日の光 きらきらと 映りてやがて 柔らかな 灯りに変わり 眠たげな 秋の背中を 少し照らして 灯りは優しく秋の背中を照らします MONONE 2018.11.07

光る葉の 秋のはごろも 風がまといて

夕暮れの光が青葉を照らします 青葉は光り幾重にも重なります 夕暮れの 光の中で 奏でるは 光る青葉の 葉の調べ ひとえひとえに 輝きて いくえいくえに 重なりて 秋風揺れる 秋のはごろも 光るはごろもを秋風が纏います MONONE 2018.10.28

すすきの穂 ひと筆走り 雲を描いて

実り始めたすすきの穂がふわりふわり 空に向かって絵筆を走らせていました すすきの穂 南の風と 北の風 明けの朝風 宵の風 ふわりふわりと 揺れながら 秋空描く 絵筆かな ひと筆走り 雲を描いて 描いていたのは秋のすじ雲のようでした MONONE 2018.10.24

願いごと 解けぬように 結ぶ花糸

彼岸花の雄しべと雌しべは細い花の糸の様です 今宵、赤い花糸は何を結ぶのでありましょうか 赤い糸 何を結ぶか 彼岸花 雄しべと雌しべ 恋結び 受け継ぐ命 花結び 昼と夜との 時結び 解けぬように 結ぶ花糸 花糸は、強く結べば断ち切れて、緩く結べば解けてし…

秋木立 染まり始めた 秋を描いて

初秋の木の葉は染まり始めたばかりです だからこそ多彩な色彩が楽しめます 秋木立 花は咲かねど 色は咲く 赤に黄色に 橙に 残る緑も 鮮やかに 青き美空の その上を 絵筆が走り 秋を描き上げ 日々色彩は重ねられ、やがて秋が描き上げられます MONONE 2018.10.…