和歌の栞 和歌と写真とひとりごと

和歌と写真で遊んでいます。

写真

丘の上 冬来る前に 雲を掴まん

春と夏は遠く彼方に過ぎ去りて 秋は短く、冬の気配を感じます 春風と 夏の嵐を 乗り越えて 辿り着きたる 丘の上 柵の向こうに 見えるのは 高く広がる 秋の空 冬来る前に 雲を掴まん 冬が来る前に秋の想いに手を伸ばして MONONE 2018.11.17

一枚の 木の葉が光る 秋の栞よ

萎れた木の葉が光を浴びています その輝く姿はとても美しく見えました 一枚の 木の葉が光る 森の中 光に透けて 見えるのは 夏と秋との 境目か 秋と冬との 境目か 隙間に挟む 秋の栞よ 季節の隙間に木の葉の栞をそっと挟んで MONONE 2018.11.10

夕暮れの 灯りが照らす 秋の背中よ

水面に映る柔らかな日の光 光はやがて灯りに変わりました 沈みゆく 夕暮れ時の 水面には 夕日の光 きらきらと 映りてやがて 柔らかな 灯りに変わり 眠たげな 秋の背中を 少し照らして 灯りは優しく秋の背中を照らします MONONE 2018.11.07

光る葉の 秋のはごろも 風がまといて

夕暮れの光が青葉を照らします 青葉は光り幾重にも重なります 夕暮れの 光の中で 奏でるは 光る青葉の 葉の調べ ひとえひとえに 輝きて いくえいくえに 重なりて 秋風揺れる 秋のはごろも 光るはごろもを秋風が纏います MONONE 2018.10.28

すすきの穂 ひと筆走り 雲を描いて

実り始めたすすきの穂がふわりふわり 空に向かって絵筆を走らせていました すすきの穂 南の風と 北の風 明けの朝風 宵の風 ふわりふわりと 揺れながら 秋空描く 絵筆かな ひと筆走り 雲を描いて 描いていたのは秋のすじ雲のようでした MONONE 2018.10.24

願いごと 解けぬように 結ぶ花糸

彼岸花の雄しべと雌しべは細い花の糸の様です 今宵、赤い花糸は何を結ぶのでありましょうか 赤い糸 何を結ぶか 彼岸花 雄しべと雌しべ 恋結び 受け継ぐ命 花結び 昼と夜との 時結び 解けぬように 結ぶ花糸 花糸は、強く結べば断ち切れて、緩く結べば解けてし…

秋木立 染まり始めた 秋を描いて

初秋の木の葉は染まり始めたばかりです だからこそ多彩な色彩が楽しめます 秋木立 花は咲かねど 色は咲く 赤に黄色に 橙に 残る緑も 鮮やかに 青き美空の その上を 絵筆が走り 秋を描き上げ 日々色彩は重ねられ、やがて秋が描き上げられます MONONE 2018.10.…

彼岸花 白く咲きたる 無垢の花いろ

白い彼岸花がたくさん咲いていました 赤い花とはまた別の趣を感じます 彼岸花 無垢の命の 白い花 幾重に染まる 現世の 日々は色落ち 花が咲き 心を映す 白い花 常世の国の 花の色かな 過去に染まるは赤い花、明日を染めるは白い花かな MONONE 2018.10.12

彼岸花 絡まり染まる 赤い花びら

彼岸花の赤い花びらが絡み合います 想いが絡まる人の世に咲いています 彼岸花 赤い花びら 絡まりて 咲いて染まるは 秋の色 心を焦がす この想い 絡まり咲くは 同じかな ならば染まれよ 秋の花色 解けることなく赤く染まりて散る花よ MONONE 2018.10.10

夏の音 風に混ざりし 秋の音色よ

水の音、光の音、風の音が聞こえます 両手で掬い、そっと耳元へながします 水の音 光の音に 風の音 奏でる音を 手のひらで ふわりと掬い 耳元に 集めてみては 夏の音 音色の中に 混ざる秋音 夏の音の中にほんのりと秋の音が聴こえます MONONE 2018.10.06

風が止み 時は止まれど 水面は揺れる

風を受けながら夏の水面を眺めていました 風がピタリと止み、ふと時が止まりました 風が止み 水辺の時が ふと止まり 夏草しずか 目を閉じる 水面は時の 忘れ物 ゆらゆら揺れて 夏の日の 陽射しを映す 時のしじまよ 揺れる水面は止まった時の忘れものかな MON…

夏の空 眺める席に 秋の香りが

ベンチに座り夏の空を眺めていたら 隣の席にふと秋の気配を感じました 雲眺め 風を眺める 夏の日に 秋の香りが 風に乗り 隣に座り 夏空を 共に眺めて 時は過ぎ いつしか空は 秋の香りに 隣の席はまた空席になっていました MONONE 2018.09.29

水草は 浮世と常世 はざまに揺れて

暑い陽射しはどこ吹く風と 水面に浮いた水草は涼しげに揺れていました 夏風に 揺れる水面の 浮き草よ 水の底には 常闇が 水の上には 現世が どちらに行くも 楽でなし どちらつかずに ゆらりゆらりと 漂う水草を見ているとなぜか落ち着きます MONONE 2018.09.…

夏雲と 夏の想いに さよなら告げて 

白い雲は北へ北へと流れてゆきます 水辺の木立は秋の装いを纏い始めました 雲流れ 木立は風に たなびきて 去りゆく人に さよならを 言えずに空を 見上げては 愛しき人の 代わりにと 去りゆく雲に 告げるさよなら 心だけが夏の景色に取り残されています MONONE…

風に乗り 青葉の色が 空を染め上げ

風に揺れる青葉からその色彩が溶け出して 白い夏空を淡いブルーに染めてゆきました 青い風 萌ゆる青葉の 夏色が 白い陽射しに 溶け出して 風に混ざりて 青風と なりて美空を 染めあげて いろどり青く 夏の青空 日が高くなるにつれて、青く、蒼く、染まってゆ…

踊り合う 青葉と水面 さやらさやらと

夏風に目の前の青葉がさやさやと揺れています 遠くの水面は青葉を映してさらさらと揺れています 風が吹き 青葉は揺れる さやさやと 揺れる青葉に 応えんと 水面は揺れる さらさらと 青葉と水面 合わさりて さやらさやらと 風に揺られて 青葉と水面が語り合い…

夏風が 水辺で休み 雲は北へと

強い日差しの夏の午後 水辺を走る夏の風 ふと水辺の風が止まったような気がしました 照りつける 日差しを受けて 夏風が 水辺にすわり ひとやすみ 流れる雲は 微笑みて 先に行くねと 手を振りて 夏風置いて 北へ向かいて 暫くすると夏風は駆け足で消えてゆき…

夏の夜空の星の花 雨が運びて開く紫陽花

夏の夜空の 星たちが 雨に映りて 地に降りて 星の光が 紫陽花の 小さい花と 共に輝き 輝ける 夏の夜空の 星の花 雨に映りて 地に降りて 明けて花咲く 紫陽花の 小さい花に 雨しずく ポツリと光る 星の輝き 2018.07.24 SHIGENONE

揺れて花咲くハスの花 花びら一重落ちてはらりと

風が吹くたび ゆらゆらと 揺れる蓮の葉 迷い花 迷いを訪ね みたけれど 花びら一重 落ちてはらりと ハスの花 風が吹くたび ゆらゆらと 心は揺れる 迷い花 迷いは何か 尋ねれば 涙の代わり 葉の上に 花びら一重 落ちてはらりと 2018.07.16 SHIGENONE

ハスの葉持ちて夕涼み 南の風にハスの花咲く

日差しの強い 夕の刻 ハスの葉揺れる その陰に ハスの花咲き 南風 吹きて花びら 揺れて涼しげ 文月の 日差しを避けて ハスの花 日傘の代わり ハスの葉を 片手に持ちて 夕涼み 南の風が 通り過ぎ 水面に浮かぶ 花は涼しげ 2018.07.08 SHIGENONE

薄紅色の睡蓮の 花は水面に浮かび誘いて

水面に浮かぶ 睡蓮の 紅い花びら 艶やかに 風が吹くたび 揺れながら 夏を手招き 夏を誘いて 艶やかな 薄い紅差し 花開く 水面に浮かぶ 睡蓮の 小さき花が 頬染めて 恥じらいながら 揺れながら 夏の光と 風を手招く 2018.06.03 SHIGENONE TSUKAMO Space Music…

青き美空を仰ぎ見て 歩みを止めず進む南へ

暑き日差しに 空を見て 花は真白に 咲き誇り 風は黒髪 掻き乱す 青き美空に 向かい歩みて 日の光 浴びて美空を 仰ぎ見て 花は真白に 咲き誇り 風は黒髪 掻き乱し 空の青さは 涙色 踏み出す足は 進む南へ 2018.04.26 SHIGENONE TSUKAMO Space Music MV TSUKAM…

桜の花の足元に 揺れる青草待つは夏風

桜の花の 足元に 青き青草 さざ波を 立てて揺れるは 白い花 花散る頃に 吹けよ夏風 空に咲く 桜の花の 足元に 青きさざ波 立てながら 揺れる青草 白い花 流れる風は 春の風 花散る頃に 吹くは夏風 2018.04.15 SHIGENONE TSUKAMO Space Music MV TSUKAMO - Yo…

春の陽射しに誘われて 桜は招く肩に花びら

桜の花を 愛でるため 迂回をしては まわり道 歩き疲れて ひとやすみ 桜は招く 肩に花びら 桜咲く 春の陽射しに 誘われて 迂回迂回の まわり道 花を見るため 愛でるため 心に花を 咲かすため 花びら肩に 桜近く 2018.04.01 SHIGENONE TSUKAMO Space Music MV …

イロハモミジの丘の上 過ぎゆく秋の夢を見ながら

紅葉が眠る 丘の上 冬の光が 差し込みて 落ち葉の横で ひとやすみ 過ぎゆく秋の 夢を見ながら 枯れ落ちた イロハモミジの 丘の上 冷たき空の 隙間から かほそき光 差し込みて 枯葉の下で ひとやすみ 過ぎゆく秋の 夢を見ながら 2017.12.10 SHIGENONE TSUKAMO…

冷たき空に手を伸ばし 手のひら落ちる秋の思い出

日ごと冷たき 寒空に 光を求め を伸ばし 広げてた刹那 北風が 秋の思い出 奪い去りゆく 寒空に 温もり求め 手を伸ばし 光に触れる 冬木立 冷たき風は 手のひらを するりと抜けて 手元から 秋の思い出 消して去りゆく 2017.11.23 SHIGENONE TSUKAMO Space Mus…

木枯らし吹いた次の朝 染まり始めたカエデの葉心

木枯らし吹いて 次の朝 ほんのり染まる カエデの葉 染まり始めた その色は 散りゆく命 刹那の色か 木枯らしが 吹いた後には ほんのりと 色づき染まる カエデの葉 命を燃やす あかね色 枯れゆく日々の なみだ色 二つの色が 紅く混ざりて 2017.11.05 SHIGENONE…

川の水面に咲いた花 あざみの花の香り囁く

冷たき水の 湧き出る 川の水面に 咲いた花 あざみの花に 漂うは 秋の香りか 花の香りか 足元の 冷たき水が 湧き出る 川の水面に 寄り添いて 小さく咲いた 花ひとつ あざみの花に 漂うは 秋の香りか 花の香りか 2017.10.22 SHIGENONE TSUKAMO Space Music MV …

栗の実落とし一人きり 青葉にふわり触れる木漏れ日

冬の訪れ 近づきて 栗の実落ちた 栗の木は 青葉が残り 寂しげに 光と遊ぶ 秋の木漏れ日 栗の実を 落として残る 栗の木に 寂しき青葉 一人きり 根元に落ちた 栗の実へ 募る想いを 胸に秘め 冬を待つ身に 触れる木漏れ日 2017.10.15 SHIGENONE TSUKAMO Space M…

秋風流れ花愛でて 冷たき風に花身寄せ合い

花を愛でるも 秋風は 冷たく流る 秋の頃 大き花は 身を隠し 小さな花は 身を寄せ合いて 秋風は 花を愛でるも 冷たくて 大きな花は 身を隠し 小さな花は 身を寄せる やがて寂しき 秋風は 長居はせずに 招く木枯らし 2017.10.09 SHIGENONE Kokoronotsutahe MV …