和歌の栞 和歌と写真とひとりごと

和歌と写真で遊んでいます。

写真

冬衣 纏いて散るは 秋の名残り葉

空の色は冬の色彩を纏います 冬という名の厚い衣を纏います 薄曇り 寒さの衣 冬衣 纏いて空は 冬支度 赤い紅葉は 秋衣 重ね着できず 寒々と 震えて落とす 秋の名残葉 薄着の紅葉は寒々と葉を落とします MONONE 2019.01.14

黄昏の 夕陽に染まる 秋の残り葉

煤け始めたもみじ葉が 夕陽を浴びて茜色に染まります 残された 秋のもみじ葉 黄昏の 夕陽を浴びて 茜色 足もと埋める 落ち葉山 風吹くたびに 消えてゆき 残るもみじ葉 冬はこれから 散るも悲しき残るも寂しき MONONE 2019.01.11

光る波 冬の気配に 溶けて静かに

北からの風にそよぐ水面のリズム 夕ぐれの光が水面の上で踊ります 水面から ゆらりと光る 波の音 静かな音に 聞き耳を 立てて佇む 秋の葉よ 茜の色と 光る波 冬の気配に 共に溶け込み 冬の気配が静かに静かに溶け込みます MONONE 2019.01.09

枯木立 花を探して 出会う山茶花

紅葉が終わる頃の山は 日ごとに色彩が少なくなります 枯木立 落ち葉に埋もる 山の中 花を探して 分け入りて 風に出会いて うつむきて 見つけた花は 山茶花よ 落ち葉の中の 赤い微笑み 山茶花の赤色が枯山を彩ります MONONE 2019.01.04

白雲が 流れる頃に 木の葉散りゆく

イチョウの木は背が高いから 空と一緒に紅葉を眺めます 空浮かぶ 秋の白雲 眺めつつ 木立は染まる きはだ色 やがて白雲 流れゆき 知らぬ合間に 冬の空 雲は何処に 秋は何処に 枯れ落ちる頃には冬の空へと MONONE 2019.01.02

茜さし 岩肌染める 秋の川辺よ

冷たそうな川辺の岩肌を もみじと夕陽が茜色に染め上げます 岩肌に 落ちる紅葉の 葉の色と 夕陽の色が 混ざり合い 茜に染まる 川面には 冷たき風も 立ち止まり 暫し見初めて 時は茜に 風が止みすべてが茜色に染まります MONONE 2018.12.29

もみじ葉は 空を染め上げ おもかげ恋し

もみじ、もみじよ、もみじ葉よ 誰を想いて染まるのかしら もみじ葉よ 誰を想いて 染まるのか 春の桜の 襟元か 夏の青葉の 黒髪か 想いを重ね 赤々と 空を染め上げ 秋を彩る 過ぎゆく季節のおもかげ恋し MONONE 2018.12.27

丘の上 冬来る前に 雲を掴まん

春と夏は遠く彼方に過ぎ去りて 秋は短く、冬の気配を感じます 春風と 夏の嵐を 乗り越えて 辿り着きたる 丘の上 柵の向こうに 見えるのは 高く広がる 秋の空 冬来る前に 雲を掴まん 冬が来る前に秋の想いに手を伸ばして MONONE 2018.11.17

一枚の 木の葉が光る 秋の栞よ

萎れた木の葉が光を浴びています その輝く姿はとても美しく見えました 一枚の 木の葉が光る 森の中 光に透けて 見えるのは 夏と秋との 境目か 秋と冬との 境目か 隙間に挟む 秋の栞よ 季節の隙間に木の葉の栞をそっと挟んで MONONE 2018.11.10

夕暮れの 灯りが照らす 秋の背中よ

水面に映る柔らかな日の光 光はやがて灯りに変わりました 沈みゆく 夕暮れ時の 水面には 夕日の光 きらきらと 映りてやがて 柔らかな 灯りに変わり 眠たげな 秋の背中を 少し照らして 灯りは優しく秋の背中を照らします MONONE 2018.11.07

光る葉の 秋のはごろも 風がまといて

夕暮れの光が青葉を照らします 青葉は光り幾重にも重なります 夕暮れの 光の中で 奏でるは 光る青葉の 葉の調べ ひとえひとえに 輝きて いくえいくえに 重なりて 秋風揺れる 秋のはごろも 光るはごろもを秋風が纏います MONONE 2018.10.28

すすきの穂 ひと筆走り 雲を描いて

実り始めたすすきの穂がふわりふわり 空に向かって絵筆を走らせていました すすきの穂 南の風と 北の風 明けの朝風 宵の風 ふわりふわりと 揺れながら 秋空描く 絵筆かな ひと筆走り 雲を描いて 描いていたのは秋のすじ雲のようでした MONONE 2018.10.24

願いごと 解けぬように 結ぶ花糸

彼岸花の雄しべと雌しべは細い花の糸の様です 今宵、赤い花糸は何を結ぶのでありましょうか 赤い糸 何を結ぶか 彼岸花 雄しべと雌しべ 恋結び 受け継ぐ命 花結び 昼と夜との 時結び 解けぬように 結ぶ花糸 花糸は、強く結べば断ち切れて、緩く結べば解けてし…

秋木立 染まり始めた 秋を描いて

初秋の木の葉は染まり始めたばかりです だからこそ多彩な色彩が楽しめます 秋木立 花は咲かねど 色は咲く 赤に黄色に 橙に 残る緑も 鮮やかに 青き美空の その上を 絵筆が走り 秋を描き上げ 日々色彩は重ねられ、やがて秋が描き上げられます MONONE 2018.10.…

彼岸花 白く咲きたる 無垢の花いろ

白い彼岸花がたくさん咲いていました 赤い花とはまた別の趣を感じます 彼岸花 無垢の命の 白い花 幾重に染まる 現世の 日々は色落ち 花が咲き 心を映す 白い花 常世の国の 花の色かな 過去に染まるは赤い花、明日を染めるは白い花かな MONONE 2018.10.12

彼岸花 絡まり染まる 赤い花びら

彼岸花の赤い花びらが絡み合います 想いが絡まる人の世に咲いています 彼岸花 赤い花びら 絡まりて 咲いて染まるは 秋の色 心を焦がす この想い 絡まり咲くは 同じかな ならば染まれよ 秋の花色 解けることなく赤く染まりて散る花よ MONONE 2018.10.10

夏の音 風に混ざりし 秋の音色よ

水の音、光の音、風の音が聞こえます 両手で掬い、そっと耳元へながします 水の音 光の音に 風の音 奏でる音を 手のひらで ふわりと掬い 耳元に 集めてみては 夏の音 音色の中に 混ざる秋音 夏の音の中にほんのりと秋の音が聴こえます MONONE 2018.10.06

風が止み 時は止まれど 水面は揺れる

風を受けながら夏の水面を眺めていました 風がピタリと止み、ふと時が止まりました 風が止み 水辺の時が ふと止まり 夏草しずか 目を閉じる 水面は時の 忘れ物 ゆらゆら揺れて 夏の日の 陽射しを映す 時のしじまよ 揺れる水面は止まった時の忘れものかな MON…

夏の空 眺める席に 秋の香りが

ベンチに座り夏の空を眺めていたら 隣の席にふと秋の気配を感じました 雲眺め 風を眺める 夏の日に 秋の香りが 風に乗り 隣に座り 夏空を 共に眺めて 時は過ぎ いつしか空は 秋の香りに 隣の席はまた空席になっていました MONONE 2018.09.29

水草は 浮世と常世 はざまに揺れて

暑い陽射しはどこ吹く風と 水面に浮いた水草は涼しげに揺れていました 夏風に 揺れる水面の 浮き草よ 水の底には 常闇が 水の上には 現世が どちらに行くも 楽でなし どちらつかずに ゆらりゆらりと 漂う水草を見ているとなぜか落ち着きます MONONE 2018.09.…

夏雲と 夏の想いに さよなら告げて 

白い雲は北へ北へと流れてゆきます 水辺の木立は秋の装いを纏い始めました 雲流れ 木立は風に たなびきて 去りゆく人に さよならを 言えずに空を 見上げては 愛しき人の 代わりにと 去りゆく雲に 告げるさよなら 心だけが夏の景色に取り残されています MONONE…

風に乗り 青葉の色が 空を染め上げ

風に揺れる青葉からその色彩が溶け出して 白い夏空を淡いブルーに染めてゆきました 青い風 萌ゆる青葉の 夏色が 白い陽射しに 溶け出して 風に混ざりて 青風と なりて美空を 染めあげて いろどり青く 夏の青空 日が高くなるにつれて、青く、蒼く、染まってゆ…

踊り合う 青葉と水面 さやらさやらと

夏風に目の前の青葉がさやさやと揺れています 遠くの水面は青葉を映してさらさらと揺れています 風が吹き 青葉は揺れる さやさやと 揺れる青葉に 応えんと 水面は揺れる さらさらと 青葉と水面 合わさりて さやらさやらと 風に揺られて 青葉と水面が語り合い…

夏風が 水辺で休み 雲は北へと

強い日差しの夏の午後 水辺を走る夏の風 ふと水辺の風が止まったような気がしました 照りつける 日差しを受けて 夏風が 水辺にすわり ひとやすみ 流れる雲は 微笑みて 先に行くねと 手を振りて 夏風置いて 北へ向かいて 暫くすると夏風は駆け足で消えてゆき…

夏の夜空の星の花 雨が運びて開く紫陽花

夏の夜空の 星たちが 雨に映りて 地に降りて 星の光が 紫陽花の 小さい花と 共に輝き 輝ける 夏の夜空の 星の花 雨に映りて 地に降りて 明けて花咲く 紫陽花の 小さい花に 雨しずく ポツリと光る 星の輝き 2018.07.24 SHIGENONE

揺れて花咲くハスの花 花びら一重落ちてはらりと

風が吹くたび ゆらゆらと 揺れる蓮の葉 迷い花 迷いを訪ね みたけれど 花びら一重 落ちてはらりと ハスの花 風が吹くたび ゆらゆらと 心は揺れる 迷い花 迷いは何か 尋ねれば 涙の代わり 葉の上に 花びら一重 落ちてはらりと 2018.07.16 SHIGENONE

ハスの葉持ちて夕涼み 南の風にハスの花咲く

日差しの強い 夕の刻 ハスの葉揺れる その陰に ハスの花咲き 南風 吹きて花びら 揺れて涼しげ 文月の 日差しを避けて ハスの花 日傘の代わり ハスの葉を 片手に持ちて 夕涼み 南の風が 通り過ぎ 水面に浮かぶ 花は涼しげ 2018.07.08 SHIGENONE

薄紅色の睡蓮の 花は水面に浮かび誘いて

水面に浮かぶ 睡蓮の 紅い花びら 艶やかに 風が吹くたび 揺れながら 夏を手招き 夏を誘いて 艶やかな 薄い紅差し 花開く 水面に浮かぶ 睡蓮の 小さき花が 頬染めて 恥じらいながら 揺れながら 夏の光と 風を手招く 2018.06.03 SHIGENONE TSUKAMO Space Music…

青き美空を仰ぎ見て 歩みを止めず進む南へ

暑き日差しに 空を見て 花は真白に 咲き誇り 風は黒髪 掻き乱す 青き美空に 向かい歩みて 日の光 浴びて美空を 仰ぎ見て 花は真白に 咲き誇り 風は黒髪 掻き乱し 空の青さは 涙色 踏み出す足は 進む南へ 2018.04.26 SHIGENONE TSUKAMO Space Music MV TSUKAM…

桜の花の足元に 揺れる青草待つは夏風

桜の花の 足元に 青き青草 さざ波を 立てて揺れるは 白い花 花散る頃に 吹けよ夏風 空に咲く 桜の花の 足元に 青きさざ波 立てながら 揺れる青草 白い花 流れる風は 春の風 花散る頃に 吹くは夏風 2018.04.15 SHIGENONE TSUKAMO Space Music MV TSUKAMO - Yo…