春を祝いて
冬雲は
流れて遠く 春の空
芽吹かぬ木々は 冬の詩
芽吹く枝葉は 春の歌
日差しに乗せて ことほぎて
春を歌いて
ー茂乃音ー
春を喰む
なごり雪
岩に染み入り 集まりて
流れとなりて 春を喰む
冬の雫は ひと雫
集めて温む 春の川
雪解け流る
春を纏いて
白梅静か
うららかな
日差しに芽吹く 白梅は
春の光を 浴びながら
想いを馳せる その先は
冬の名残か その先か
花咲き静か
春の日和に
里山春香
里山に
春は来たりて 梅の花
光たおやか 春を告げ
木々は芽吹いて 春を知り
梅花咲きて 春香る
色づく春に
染まる山並み
梅はじめ
一房と
二房三房 梅はじめ
花を忘れた 冬の森
日差し忘れた 冬の空
明かり灯すは 梅の花
うすべに色の
春のはじまり
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