和歌の栞

五七五七五七五七五七七の和歌を詠みます

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

藤の花 花房踊り 夏を招いて

春色と 夏色混ぜて 紫の 花を咲かせて 藤の花 春から夏を 橋渡す 卯月皐月の そよ風に 花房踊り 夏を招いて ー茂乃音ー

花びらを 落として残す 春の残り香

八重桜 過ぎゆく春に 後ろ髪 引かれて残す 花びらは 春の名残の 花心 咲かせて纏う 花衣 落として残す 春の残り香 ー茂乃音ー

里桜 花びら降らし 春を知らせて

里山に 春の訪れ 告げるのは 春色染まる 里桜 花びら触れて 目を覚ます 森の緑と 里の花 春の知らせを 花は携え ー茂乃音ー

花開く 枝垂れ桜は 春の涙か

流れゆく 春の涙の 桜花 枝垂れ桜は 花開く 短き春を 祝いてか 儚き春を 想いてか 涙は染まる 春は華やぐ ー茂乃音ー