和歌の栞

五七五七五七五七五七七の和歌を詠みます

2020-01-01から1年間の記事一覧

白い花 瞳に咲いた 無垢な命よ

白い花 無垢な命の 宿る花 君の微笑み 白い花 君の指先 白い花 見つめる瞳 輝きて あなたの瞳 白い花咲き ー茂乃音ー

秋の陽は 光を伸ばし 空に別れを

光さす 夕暮れ遥か 西の空 沈む夕陽は さみしがり 想いを寄せる 青空に 名残惜しげに 手を伸ばす 光る手のひら 雲をかき分け ー茂乃音ー

庭先に 朝顔開き 駆けよ秋風

庭先の 季節外れの 朝顔の 想いに耽る 横顔に 去りゆく夏の 思い出を 重ねて見つめ 見つめ合い 想いを乗せて 駆けよ秋風 ー茂乃音ー

花つぼみ 夢伽ばなし 幾夜重ねて

花つぼみ 月の光と 夜の闇 瞳を閉じて 夢を見て 耳を閉ざして 夢を聞き 鵺の鳴く夜の 伽ばなし 花咲くまでに 幾夜重ねて ー茂乃音ー

睡蓮の 花を求めて 想い募らせ

睡蓮の 花は咲けども 波の上 触れることすら できなくて 語ることすら できなくて 僕の想いを 知りえども 君は波間と ゆらりたわむれ ー茂乃音ー

山茶花の 花びら伏して 春を待つなり

音もなく はらりと落ちる 山茶花の 白い花びら 冬の花 花びら伏して きき耳を 立てて静かに 待つ音は やがて近づく 春の訪れ ー茂乃音ー

冷たさや 冬の泉に 君を求めて

湧き出でる 冬の泉の 冷たさに 温もり求む その先は まだ来ぬ春の 訪れか まだ見ぬ君の 面影か 濡れた指先 君を求めて ー茂乃音ー

明けの空 願いを乗せて 鶴よ飛び立て 

指先に 願いを込めて 折り鶴を 折るは霜月 雪の夜 明けて睦月の 白い朝 願いを運ぶ 明けの空 鶴よ飛び立て 富士の高嶺に ー茂乃音ー 皆様明けましておめでとうございます。 昨年もブログをご覧いただきましてありがとうございました。 今年もマイペースでの…