和歌の栞

五七五七五七五七五七七の和歌を詠みます

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の栞 十頁

冬の白花 冬の色 空は白色 薄曇り 白く凍りし 霜柱 花も真白に 燕子花 冬の光に 染まる花 吐く息白く 朝を迎えて ー茂乃音ー

秋の栞 九頁

秋波の光 夕暮れに 染まる枯葉と さざ波よ 別れを告げる 枯葉へと 別れを惜しむ さざ波が 光に乗せて 文を読む 波間に宿る 別れ言葉よ ー茂乃音ー

秋の栞 八頁

落ち葉月 時過ぎて 秋の終わりか 落ち葉月 はらりと落ちる 秋の色 燃ゆる命を 閉じ込めて 染まる落ち葉は 茜色 過ぎゆく秋の 日々を宿して ー茂乃音ー

秋の栞 七頁

ふたえ衣 もみじ葉は 一重二重と 枯れ落ちて 秋から冬の 衣替え 秋の名残よ 紅衣 冬の訪れ 影衣 二つの衣 時を彩り ー茂乃音ー