和歌の栞

五七五七五七五七五七七の和歌を詠みます

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

秋の栞 六頁

秋空さらさ 秋空に 竹藪さらさ さやらさら 東の風に なびかせて 西の風には 残り香を 南の風に 微笑みて 北風吹きて 襟を震わせ ー茂乃音ー

秋の栞 五頁

影木立 秋の日の 光を受けて 影木立 染まる秋葉は はらはらと 光る木漏れ日 きらきらと 影を彩る 秋飾り 輝く木立 秋を装う ー茂乃音ー

秋の栞 四頁

川辺の光 静けさを 求めて川辺 佇めば 秋の色味を 携えて 彩添える 秋木立 水の煌めき 葉の光 川辺に宿る 秋の光よ ー茂乃音ー

秋の栞 三頁

紅葉傘 小春日の 日差しを受けて もみじ葉の 木陰に隠れ 休めれば 木陰にありて さにあらず 秋色染めた もみじ傘 傘を眺めて 秋を眺めて ー茂乃音ー

秋の栞 二頁

秋の便り 水流る 秋の便りを 乗せながら 届く知らせに もみじ葉は 頬を赤らめ 染まりゆく 秋ともみじの 恋文は 山から谷へ 里を染めゆく ー茂乃音ー