落ち葉月
時過ぎて
秋の終わりか 落ち葉月
はらりと落ちる 秋の色
燃ゆる命を 閉じ込めて
染まる落ち葉は 茜色
過ぎゆく秋の
日々を宿して
ー茂乃音ー
落ち葉月
時過ぎて
秋の終わりか 落ち葉月
はらりと落ちる 秋の色
燃ゆる命を 閉じ込めて
染まる落ち葉は 茜色
過ぎゆく秋の
日々を宿して
ー茂乃音ー
ふたえ衣
もみじ葉は
一重二重と 枯れ落ちて
秋から冬の 衣替え
秋の名残よ 紅衣
冬の訪れ 影衣
二つの衣
時を彩り
ー茂乃音ー
秋空さらさ
秋空に
竹藪さらさ さやらさら
東の風に なびかせて
西の風には 残り香を
南の風に 微笑みて
北風吹きて
襟を震わせ
ー茂乃音ー
影木立
秋の日の
光を受けて 影木立
染まる秋葉は はらはらと
光る木漏れ日 きらきらと
影を彩る 秋飾り
輝く木立
秋を装う
ー茂乃音ー
紅葉傘
小春日の
日差しを受けて もみじ葉の
木陰に隠れ 休めれば
木陰にありて さにあらず
秋色染めた もみじ傘
傘を眺めて
秋を眺めて
ー茂乃音ー