和歌の栞

五七五七五七五七五七七の和歌を詠みます

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

雫を纏いて

雫を纏いて 雨上がり 光の雫 身に纏い つつじの花の 艶姿 昨日の夜の 雨音を 幾つ数えて 夜は更けて 思い募らせ 朝を迎えて ー茂乃音ー

春の空へと

春の空へと 空高く 花と緑は 連なりて 春の恵みに 背を伸ばす ふわりとあくび 春の空 いつしか我も 手を伸ばし その手に掴む 春の恵みを ー茂乃音ー

花簾

花簾 花簾 分けて向こうは 春の風 そよぐ姿は 春の舞 風が吹くたび ゆらゆらと 揺らぐ香りは 春の恋 想いを胸に 花を掻き分け ー茂乃音ー

春の染め筆

春の染め筆 春の空 枝垂れ桜の 花の絵よ 天から落つる 春色を 枝垂れの筆に 染み込ませ 浮世を染める 染め桜 一筆三筆 春を描きて ー茂乃音ー

春に散るらむ

春に散るらむ 春の日に 咲く花ありて 桜花 散る花ありて 椿花 冬を務めて 春風を 迎えて落とす 花の殻 ぽとりぽとりと 春を迎えて ー茂乃音ー

花手紙

花手紙 苔むした 埴へ落ちゆく 花びらは 春の便りか 花手紙 桜の花が 知らせるは 春の喜び 春の歌 さくらさくらと はるよはるよと ー茂乃音ー