和歌の栞

五七五七五七五七五七七の和歌を詠みます

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日色雨色

日色雨色 水無月の 梅雨の晴れ間の 花開き お日様色の 赤色と 雨降り色の 青色が 混ざりて染まる あやめ色 晴れと雨との 空の狭間に ー茂乃音ー

夏を奏でて

夏を奏でて そよぐ風 水面に移る 夏の音 空を映して 青の糸 風を映して 波の糸 二つの糸を 爪弾きて 奏でる音に 水面踊りて ー茂乃音ー

水無月静花

水無月静花 水無月の 木陰に隠れ 花ひとつ 花を揺らして 風ひとつ 風に潜みて 影ひとつ 時は流れて 静かなり 風も静かに 花も静かに ー茂乃音ー

緑の波間

緑の波間 空高く 木々はうねりて 波立ちて 緑の波の 海原は 果てなく続く 海原は 大波小波 凪の波 皐月の空の 木々の波間よ ー茂乃音ー

森の息吹

森の息吹 さざ波は 森の息吹か 水鏡 溜息つけば さやさやと 風と戯れ そよそよと 寝息をつけば すやすやと 揺れる水面に 夏を映して ー茂乃音ー

木漏れ日芽吹き

木漏れ日芽吹き 春過ぎて 夏の日差しが 足元に 届いて芽吹く 青葉かな 春から夏へ 移りゆく 森に光が 映りゆく 木漏れ日芽吹き 夏を写して ー茂乃音ー